塗装・リフォーム会社には、ホームセンター・ハウスメーカー・工務店・不動産会社訪問販売業者等が工事を受注することがあります。
しかし、専門業者ではないため専門知識が乏しく、下請け任せの工事が多く見られます。
私たち、日本塗装工業会鹿児島県支部では、業界の問題に積極的に取り組み、塗替えをご検討中のお客様が安心して工事を依頼できる業者の選び方を、過去あったトラブルをもとにご紹介していきます。

①見積書に施工箇所・数量が記載されていない

一般的に見積書とは工事する内容・数量を記載し、金額を提示するものです。
但し、足場や塗装の単価を知らず 足場仮設工事 一式 ○○円ない業者もいます。そして、工事を進める中で、「それは見積に入っていません」や「追加工事になるので追加料金を下さい」など言う業者もいます。

日本塗装工業会会員では、見積書に工事する内容・数量をしっかりと記載し、後にトラブルが起こらないよう、事前にご説明致します。

②塗料のグレードが記載されていない。

塗装する際に重要になってくる事は「耐候年数」です。
戸建て塗替え一式50万円など、非常に安い金額で宣伝をしている会社が多くあります。しかし、50万円で塗替えたとしても、3年程度で劣化してしまえば意味がありません。

塗料には、たくさんの種類があり、それぞれに期待耐候年数があります。

アクリル樹脂塗料  期待耐候年数  3~5年(外部の場合)
ポリウレタン樹脂塗料期待耐候年数  5~7年(外部の場合)
シリコン樹脂塗料期待耐候年数  7~10年(外部の場合)
ラジカル制御型塗料期待耐候年数  7~13年(外部の場合)
フッ素樹脂塗料期待耐候年数  15~20年(外部の場合)

上記に記載したように、それぞれの塗料によって大きく期待耐候年数が変わります。もちろん、期待耐候年数が増えれば増える程、塗料の金額も高くなります。
結果的に、戸建て塗替え一式50万円も安価なアクリル樹脂塗料を使用すれば可能な金額です。ただし、今度20年30年と長期的なコストを計算した際に、ランニングコストは高くなり、建物の劣化も早くなります。
業者としては、工事を受注できるというメリットはありますが、お客様にはメリットはありません。日本塗装工業会会員では、お客様のご予算・今後の資産管理計画を伺い、お客様それぞれにあった最適な塗料をご提案いたします。

③正しい工程・工法で作業されているか

上記で記載した「期待耐候年数」ですが、どれだけ高価な塗料を使っても正しい工程・工法で作業をしなければ効果は得られません。

間違った例①

・塗料で定められた希釈率を大幅に超える希釈率で塗る
 塗料にはそれぞれ希釈率というのが定められています。沢山希釈をすれば、作業性もあがり・使用する塗料も大幅に減るため、予定より安く早く工事が完了し、たくさんの利益が出ます。しかし、耐候年数は大幅に減り、艶ムラ・色ムラの原因になります。
 日本塗装工業会会員では塗膜性能保証書を発行する際に、使用する塗料はもちろんのこと、適正な使用量の計算をした上で、適正塗布量を確保することに努めています。

間違った例②

・塗装回数を少なくする
 あまり知られていないことですが、塗料の品質を確保する上で重要になってくるのは「適正塗膜厚」です。
昨今では、共働きの家庭が多く、工事期間中に在宅できない家庭も増 えてきました。それをいいことに、本当は3回塗らなければいけないものを2回塗りにする業者もいるようです。中には、通常3回塗りの塗料を「5回塗ります」とセールストークしている業者もいるようです。
3回塗りより5回塗りの方が耐候性があがるのでは!?と思う方もいるかもしれませんが、過剰な塗膜厚にもさまざまな弊害があります。
適正な塗膜厚の確保(少なくてもダメ・多すぎてもダメ)が重要です。

④アフターサービス

戸建てを購入する際に、「一生に一度の大きな買い物」とよく言いわれるように、家とはお客様にとって一生の住処であり一生の資産となります。
日本塗装工業会会員では、塗膜性能保証書を発行しています。保証期間内に塗装に関する欠陥があった場合は保証致します。万が一、施工した業者が倒産や閉業をした場合でも、日本塗装工業会万が一、施工した業者が倒産や閉業をした場合でも、日本塗装工業会が責任をもって対応致します。

⑤支払い条件の確認

着手金・中間金
工事完了後何日以内